銭湯と温泉の作法 — ベトナムには無い習慣なので、全部を言葉にする
湯に入る前に体を洗う、タオルを湯に入れない。日本人には説明不要の作法も、公衆浴場の文化が無い国から来た人には一つずつ言葉にする必要があります。
日本とベトナムの文化や習慣について、両方の現場を知る立場から書いています。
湯に入る前に体を洗う、タオルを湯に入れない。日本人には説明不要の作法も、公衆浴場の文化が無い国から来た人には一つずつ言葉にする必要があります。
日本のお年玉もベトナムのlì xìも、正月に子どもへお金を渡す習慣です。ただし誰に渡すか、いくら包むか、いつ開けるかが違います。
日本のお辞儀は角度で敬意の度合いを示します。ベトナムの日常に同じ形はありませんが、敬意を体で表す作法自体はあります。
日本の季節の贈答は年二回、配送が基本。ベトナムのquà Tếtは年一回、手渡しが基本。この差が「訪問したい」という申し出のすれ違いを生みます。
お盆もベトナムのヴーラン報孝も、出典は同じ盂蘭盆経です。日付の数え方が違うだけで、祈る相手も意味もほとんど重なっています。
日本語は敬意を動詞の形に込めます。ベトナム語は相手の呼び方そのものに込めます。この違いが、初対面で年齢を聞く習慣を生んでいます。
ご飯に箸を立てる禁忌は日本にもベトナムにもあります。一方で、自分の箸で相手に料理を取り分ける行為の意味は、両国で逆になります。
日本の花見は外に出て木の下に座る行事です。ベトナムの桃と梅は、切って家に持ち込む飾りです。同じ花でも、人と花の位置関係が逆です。
日本のごみ出しルールは国で一つではなく、市区町村ごとに決まっています。外国人にとっての難しさは分別そのものより、引っ越すたびに覚え直すことです。
日本とベトナムの十二支は同じ漢字を使いながら、動物が三つ食い違います。しかも年の変わり目まで違う。
年末年始とテト。どちらも一年で最も長い休みですが、日程の決まり方が違うため、プロジェクトへの影響の出方も違います。
日本の職場で当然とされる報告・連絡・相談。その前提を言語化しないまま求めると、優秀な人ほど戸惑います。
名刺交換の作法は検索すればいくらでも出てきます。本当に見られているのは、その手順ではありません。